Fate/stay night 変わる運命 改
第二話








俺の聖杯戦争二日目が始まった。
俺にとっても隼人にとっても聖杯を手にすることに大した意味はない。
隼人は聖杯がいかなるものか見極めるため、俺は自身が最強であることを証明するために聖杯戦争へと挑んでいる。
キャスターもライダーも二度目の生のために戦っているのだろう。
ライダーにとっては聖杯戦争も十分楽しめるものではあるだろうが。
ところでほかの聖杯戦争の参加者はどのような顔ぶれなのだろう。
あまりに三流ばっかりでは楽しめないからな。
衛宮君と遠坂さんは参加するだろうな。
衛宮君みたいなお人好しが召喚する英霊とはどんな奴か気になるし彼がこの戦争についてどう思うのかも気になりますし、早速今日にでも召喚してもらうことにしましょう。






何はともあれ学生の身分である以上は学校に行かないとな。
ライダーは霊体化するのが嫌らしいので、キャスターだけが学校についてくることになった。
その間ライダーは街中を冷やかすらしい。
征服したり略奪はしないように言ってあるし、一日じゃとても使いきれないであろう金も渡してあるから何の問題もないだろう。





学校と部活が終わり、衛宮君の家に行くことになった。
衛宮君は聖杯戦争のことすら知らないだろうから其処から説明しなくてはならないけど、そのあたりは隼人に任せるとしよう。
衛宮君は隼人に輪をかけた様なお人よしだから、聖杯戦争自体を否定しそうだけど、そのあたりもはやとならきちんと収めることができるだろう。





衛宮君の家に着き、早速隼人による聖杯戦争講座が始まった。
最初は衛宮君も聖杯戦争を馬鹿みたいなことといっていたけど、聖杯戦争による民間人の被害を減らすためって事で参加に納得した。
その後はいつものように夕食をご馳走になり、隼人と俺は衛宮君の家に泊まるということにして、召喚の準備を整えた。





その日の深夜衛宮君はサーヴァントを召喚することになった。
衛宮君は自分でスイッチを作っていないみたいなのでその辺のこともやった上での召喚というめんどくさいことになったが別に問題はないみたいだ。
召喚のとき俺と隼人は母屋のほうでキャスターとライダーと一緒に待機していたが、其処からでも衛宮君が土蔵で召喚したサーヴァントは最高ランクだとわかった。
最も召喚されてすぐに母屋のほうに向かってきたので、猪突猛進なタイプであるということもわかっただが。
どうやら衛宮君が召喚したセイバーも前回の聖杯戦争二参加しており、その上そのときの記憶があるみたいだった。
正直こちらの理解を超えてるといってもいい感じだが何か特別な事情があるのだろう。
ライダーと一悶着有ったが、それは衛宮君と俺が収めて、今後どうするのかを話し合うことにした。






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